私たちについて

そこで遭遇したのは、日本人と米国人の、働き方や考え方の大きな違い。

真面目に仕事と向き合い、笑顔になることを忘れて

仕事が終わらなければ何時間でも残業をしている私たち日本人。

反対に何がそんなに楽しいのか…と思うくらい1日中、本当に楽しそうに働いている米国スタッフ。
育った環境や文化、立場も役割も違うのだから仕方ない。
はじめは、そう思っていました。

皆さんはいかがですか？

開業を半年後にひかえたある日
私はサービストレーニングを米国スタッフと共に開発することになりました。

朝、オフィスに到着すると
米国スタッフは上機嫌
笑いながら昨日の出来事を話していました。

それも
隣の部屋まで聞こえるような大きな声で。

英会話がほとんど理解できない私でも、気持ちが伝わってくるほどです。

その様子を見ているだけで、
私は毎朝、楽しい気分で
1日をスタートすることができました。

声が少し大きくなるだけ
リアクションを少しオーバーにするだけで、
同じ話をしていても「気分が上がる」ことを
この時、米国スタッフから教わったのです。

会話って
言葉を交わすことだけじゃないんですね。

米国スタッフと一緒に仕事をしたからこそ気づけたことです。

ほかにも米国スタッフと共に仕事をしていく中で、
気づいたこと、教えられたことがたくさんありました。

上司との親しい人間関係
仲間への気づかい
仕事への向き合いかたなど…

それは私の時間のつかい方や
人間関係に、大きく影響しています。

もう1つ、ディズニーで学んだことは
本当の「ホスピタリティ」です。

東京ディズニーランド開業から2年ほど経った頃、
フード本部の社内研修で「ホスピタリティ」を学びました。

その研修で知ったのは
「ホスピタリティは、
お客様のためだけに必要なことではなく、
身近な仲間に対しても大切なこと」

日本には「おもてなし」という言葉がありますが、
「お客様をもてなす」という意味でつかっていることがほとんどです。
でもホスピタリティは違うのですね。

「一番身近な人を大切にしていますか？」
と講師から聞かれ、
「ドキッと」したのを今でも良く覚えています。

当時の私は、食事を用意してくれる母、
快適に過ごせる家をあたりまえのように思い、
父や母に感謝の気持ちを伝えたことがなかったからです。

ホスピタリティを学んだ翌週、
私は両親にプレゼントを用意し、両親にお礼を伝えました。
やっとこの時から私は親孝行をはじめたのです。

少し遅すぎたかも知れませんが
あの時、親孝行を始められたおかげで両親が他界した今、
「もっとこうしていれば…」という後悔はありません。

いかがですか？
皆さんは、1番身近な人を大切にしていますか？

ディズニーはゲストにハピネスを提供しているだけではなく
仕事をしていた私にも、こんなに大きな気づきと夢を与えてくれたのです。

ディズニーで働いて
本当によかった…♡