頼ることは、強さです。

― TDS開業準備で学んだ、頼る勇気と絆の力

目次

弱いから、頼るんじゃない


“ひとりで頑張りすぎるリーダー”へ贈るメッセージ

「リーダーなんだから、しっかりしないと」
「経験がある自分がやらなくちゃ」
「迷惑をかけるのは申し訳ない」

そんなふうに思って、
仕事を“ひとりで抱え込んでいる”リーダーが、どれだけ多いことでしょうか。

でも今日、伝えたいのはこの一言です。
頼ることは、決して“弱さ”ではありません。

1人で何でもできると勘違いしていたあの頃

経験のないことも、
明らかに手に負えないボリュームの仕事も、
「自分で何とかしなきゃ」と
無理に引き受けていた時期がありました。

周囲に頼るのは“無責任”だと感じていたし、
「できる人だと思われたい」という気持ちも、どこかにあったのかもしれません。

でも今、振り返ると、こう思います。
その頑張りは、誰の役にも立っていなかった。
そして、自分自身も苦しさでいっぱいだったのです。

TDS開業準備で気づいた“本当のチームワーク”

ディズニーシーの開業準備という大きなプロジェクト


私は10年振りのレストラン2店舗のレストランマネージャー!

キャスト管理、スケジュール調整、発注作業等がシステム化され
その扱い方を習得するだけで精一杯

他のレストランマネージャーに比べて、仕事が遅れていることを感じ
どうしていいかわからないと思っている頃
レストランマネージャー全員の前で
上司からそのことを指摘され、傷ついたのはもちろん
それ以上に焦りがありました。

「どうしよう…このままでは開業に間に合わない。。。」

そんな時、
教育担当で一緒に仕事をしていた仲間が

“頼ることの意味”を教えてくれたんです。

その人が教えてくれたのは

「1人で頑張りすぎてるんじゃない?
大事なことを忘れてるよ…」

「そんなことない。だって、この仕事
レストランマネージャーの仕事だから私がやらなくちゃ」

「違うよ。店舗社員全員の仕事だよ。
僕たち、教育担当の時、チームワークを教えてきたよね。
チームの仕事は、責任者が抱えるのではなく
みんなのチカラで抱えていくものなんだよ」

その言葉に大事なことを思い出し、反省とそのことを教えてもらえた嬉しさで
涙を流している私に、続けてこう言ってくれました

「お店に戻ってごらん…。きっと社員が心配しながら待っていると思うよ」

その言葉に背中を押され、開業前で暗くなったパークを歩いていくと

私のお店だけ灯りがついているのが見えました

仲間たちが私の帰りを待っていてくれたのです。

オフィスを入ると・・・

いつも無邪気にみんなを笑わせてくれる社員が、いつもの口調でこう言ってくれたんです。
「もー、帰ってこないから心配しちゃいましたよー」

その何気ない一言に、私は救われました。
止まっていた心の時計が、スッと動き出したような気分。

頼ったら、世界が変わった

そこからの出来事は、まるで魔法のようでした。
あれほど山のように思えた仕事が、
あっという間に仲間たちの手によって分担され、
気づけば、すべてがスムーズに動いていたのです。

そして

私たち5人の間には、そこから“絆”が生まれました。
それは、開業後のチームワークにもつながり、
本当に働きやすく、温かい現場が育まれていったのです。

頼ることは、自分を信じてくれる人に近づくこと

リーダーが「頼る」という行為は、
「あなたを信じています」というメッセージでもあります。

そして、その信頼は、
仲間の力を引き出し、
組織全体の温度を上げていきます。

だからこそ、リーダーこそ、
“すべてを抱え込まない勇気”を持っていてほしいのです。

最後に、今ひとりでがんばっているあなたへ

もしかしたら、
今この瞬間も、苦しみながら頑張っているリーダーがいるかもしれません。

その方に、そっと届けたい言葉があります。

「頼ることは、強さです」
「自分を信じてくれる人に、一歩近づくことです」

どうか、誰かに頼ってみてください。
その一歩から、チームは変わっていきます。

今日、背負っている荷物を、ほんの少しだけでも誰かに預けてみませんか?
あなたの優しさと勇気が、きっと職場にあたたかな風を運びます。

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